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「未公開物件」とは、物件の売主や売却依頼を受けている不動産会社の事情等で、インターネットやチラシ等での一般公開を許可されていない物件のこと指します。
又その地域に精通した不動産会社が持っている情報でもあります。
売主側が未公開にしたい理由としてよくある事例としては、経済的な理由や家族の事情等により売りに出している為、近所に売りに出していることを知られたくない、家や土地を売りに出している事が近所の人や知り合いに分かるとプライバシーが守られるか不安、住みながら売りに出していると、買主候補者が案内されて家を見に来る時にその度掃除をすることがめんどうなので、引っ越しして空家になってから案内して欲しい、などが挙げられます。
不動産会社側で挙げられる事例としては、これまでネット上で積極的に情報を公開してきたが、多数の人々が情報を見られるようになってくると、様々なトラブルが噴出してくるケースがあります。
例えば、
・情報が公開された途端閑静な住宅地に一日に何台も車が出入りし、近隣に迷惑がかかった、
・まだ前所有者が住んでいる状態なのに勝手に敷地内に入られてしまった…
など問題が次々と起こった場合などです。
他にも、一般公開前に契約が決まれば、売主・買主それぞれから仲介手数料を得ることができる、という業者側の事情もあります。
このような売主側、不動産会社側双方のデメリットを無くし、安全に販売するために考えられたのが、未公開物件なのです。